洗浄液に混入した油を除去するアメロイドの製品紹介

洗浄液からの脱油に特化したアメロイドの製品紹介

洗浄工程では、油分や固形物がワークから洗い流され、洗浄液のタンクに連続的に混入します。アメロイドでは、それらを効率よく回収し、洗浄液の性能維持や延命、不良率の低減につながる脱油装置をラインアップしています。

4,000回転の万能型遠心脱油機 UBシリーズ

UB型シリーズは、強力な遠心力で洗浄液から浮上油はもちろん、混ざり込んだ油分まで確実に回収する遠心脱油機です。また、微細なスラッジも同時に回収可能。回収されたスラッジは、定期的に人が掻き出す手動タイプと自動で排出される全自動タイプの2種類をご用意しています。
いずれのタイプも油分は自動的に排出されますので、洗浄液中の固形スラッジの混入量によって使い分けます。
静置分離などでは分離しにくい油分や微細なスラッジを短時間で確実に除去し続けることができる能力がUBシリーズの最大の特長です。

10,000回転の高性能コンパクトタイプ WF型

WF型は、エマルション化した洗浄液から、10,000回転による強力な遠心力で油分を確実に回収するハイスペックな遠心脱油機です。高速回転する回転体内部で、比重差に応じて各成分を瞬時に分離し、混入油や微細なスラッジまで確実に除去します。
洗浄液の清浄度を短時間で高めることができ、洗浄工程の安定化や品質ばらつきの抑制に貢献します。
なお、スラッジの回収方法は、開放清掃タイプのラインアップとなります。

アメロイドは導入前のテストや装置レンタルも行っています

アメロイドでは、導入前の確認としてラボテストや装置レンタルをご用意しています。
ラボテストでは、ペール缶1本程度の洗浄液などの実液をご提供いただくことで、遠心脱油による分離性や改善効果を事前に確認することが可能です。

また、実際の現場環境で一定期間使用しながら効果を確認したい場合には、装置レンタルにも対応しています。
運用条件や処理量、洗浄品質への影響を現場で確認したうえで、本導入をご検討いただけます。

導入前の不安や疑問を解消し、安心してご採用いただけるよう、用途や目的に応じた最適なテスト・検証方法をご提案しています。

洗浄液の脱油について

1.なぜ洗浄液は汚れていくのか

洗浄液が汚れていく最大の原因は、洗浄対象そのものから持ち込まれる油分です。
加工工程を経た部品やワークの表面には、切削油や潤滑油、防錆油などが付着しており、洗浄時にそれらが洗浄液中へ移行します。

これらの油分は、単に浮上油として分離できるものだけではありません。
攪拌やポンプ循環、超音波などの影響を受けることで微細化し、洗浄剤と混ざり合ったエマルション状態になります。
その結果、油は洗浄液中に分散・滞留し、見た目では分かりにくいまま蓄積していきます。

さらに、油分とともに持ち込まれる微細な切粉や摩耗粉、研磨スラッジが結合することで、洗浄液の汚れはより複雑になります。
この状態が進行すると、洗浄力の低下や再付着、洗浄ムラの発生につながり、製品品質や工程安定性に影響を及ぼします。

洗浄液の脱油とは、こうした「洗浄工程に持ち込まれる油の正体」を理解したうえで、汚れの循環を断ち切るための重要な工程管理のひとつです。

2.洗浄液に油分が混入すると何が起こるのか

洗浄液に油分が混入した状態が続くと、最初に表面化するのが洗浄不良です。
本来除去されるべき油や汚れが十分に落ち切らず、あるいは一度落ちた汚れが再付着することで、洗浄ムラや外観不良が発生しやすくなります。

しかし、影響はそれだけにとどまりません。
洗浄液中に分散した油分は、洗浄剤の有効成分を消費し、洗浄力そのものを低下させます。
その結果、洗浄条件を厳しくしたり、更液頻度を上げたりする必要が生じ、ランニングコストが増加します。

さらに、油分と微細固形物が混ざり合った状態では、タンク内や配管への汚れ付着が進みやすくなります。
スラッジの堆積や悪臭の発生、ポンプやノズルの詰まりなど、設備トラブルの原因にもなります。

洗浄液への油分混入は、品質低下、コスト増加、設備負荷の増大といった問題を連鎖的に引き起こします。
そのため、洗浄工程の安定運用には、洗浄液中の油分を適切に管理・除去することが重要です。

3.「浮上油回収」だけでは足りない理由

洗浄液の管理として、浮上油の回収を行っている現場は多くあります。
確かに、比重差によって自然に浮上する油を除去することは、洗浄液の悪化を抑えるうえで一定の効果があります。

しかし、洗浄工程で混入する油分のすべてが、目に見える浮上油として存在しているわけではありません。
ポンプ循環や攪拌、超音波洗浄などの影響を受けた油分は微細化し、洗浄液中に分散したエマルション状態になります。

このエマルション化した油は、静置しても浮上しにくいという特性を持ちます。
そのため、浮上油回収だけでは除去できず、洗浄液中に蓄積し続けてしまいます。

見た目には問題がないように見えても、洗浄力の低下や再付着、洗浄ムラの原因となるのが、こうした「見えにくい油」の存在です。
洗浄液の状態を安定して保つためには、浮上油回収に加えて、エマルション化した油分まで含めた脱油対策が必要になります。

4.遠心分離機の有効性と原理

遠心分離機が洗浄液の脱油に有効とされる理由は、比重差による分離を強制的に進められる点にあります。
油と水、固形物はそれぞれ比重が異なりますが、重力下ではその差が小さく、分離には時間がかかります。

遠心分離では、回転によって重力の数百倍から数万倍に相当する遠心力を発生させます。
この強い力によって、比重の重い固形物は外周側へ、油分は内側へと一気に分離され、短時間で明確な層を形成します。

特に、エマルション化して微細化した油分は、重力分離ではほとんど移動しませんが、遠心力下では比重差に応じて確実に挙動を示します。
そのため、浮上油として現れない「見えにくい油」まで含めて除去できる点が、遠心分離の大きな特長です。

比重差を待つのではなく、比重差を強制的に分けにいく。
この発想こそが、洗浄液の清浄度を安定して維持するうえで、遠心分離機が有効とされる理由です。

5.遠心分離機を使った洗浄液脱油の実務的な効果

遠心分離機による洗浄液の脱油を行うことで、洗浄工程にはいくつかの実務的な変化が現れます。
まず大きいのが、洗浄品質の安定です。洗浄液中の油分や微細スラッジが除去されることで、再付着や洗浄ムラが起きにくくなり、製品外観や後工程での不具合発生率を抑える効果が期待できます。

次に、洗浄液の寿命が延びる点が挙げられます。
油分の蓄積による洗浄力低下が抑えられるため、更液や薬剤補充の頻度が下がり、洗浄液を安定した状態で長く使用できるようになります。結果として、薬剤コストや廃液量の低減にもつながります。

さらに、現場負荷の軽減も見逃せません。
タンク清掃の手間や汚泥処理、悪臭対応といった作業が減ることで、日常の保全作業がシンプルになります。設備トラブルの予防にもつながり、洗浄工程全体の運用が安定します。

遠心分離機を用いた脱油は、単なる洗浄不良対策ではなく、品質、コスト、作業負荷のバランスを整えるための工程改善手段として、有効に機能します。

よくあるご質問

  • 洗浄液の交換理由が、油分やスラッジの蓄積による洗浄力低下であれば、改善する可能性は高いです。特に水溶性洗浄液では、油がエマルション化して洗浄液全体のバランスを崩します。遠心分離によって油分と固形物を除去すると、洗浄液の状態が安定し、結果として交換頻度が下がるケースが多く見られます。
  • 浮上油回収装置は、液面に浮上した油を回収する装置であり、液中に分散した油分や固形物の除去を目的としたものではありません。洗浄不良や液劣化が続く場合、表面だけでなく液全体を対象にした浄化処理が必要となることがあります。
  • 白濁の原因がエマルション化した油分であれば、遠心脱油機によって改善する可能性があります。ただし、白濁の原因が洗浄剤成分の析出や水質成分、温度変化などによる場合には、遠心脱油機だけでは解消できないこともあります。
    そのため、事前に洗浄液の状態を確認したうえで、適切な対策を検討することが重要です。
  • 遠心脱油機は、水溶液中に混在する油分や固形物を、遠心力と比重差を利用して分離する装置です。
    基本的には、比重差のある油分であれば、水溶液中から分離が可能です。ただし、洗浄剤との相性によって強くエマルション化している場合や、油滴が極めて微細な場合、また完全に溶解している成分については、十分な分離効果が得られないことがあります。
    そのため、実際の洗浄液を用いて事前に分離性を確認したうえで、適用可否を判断することが重要です。
  • 遠心分離は物理分離のため、洗浄剤の主成分や濃度そのものを変えることはありません。油分や固形物だけを除去するため、薬剤バランスを大きく崩さずに洗浄液を延命できる点が特長です。
  • はい、連続運転中の洗浄ラインでも使用できます。洗浄液タンクを循環処理するオフライン運用のため、洗浄工程の運転に影響を与えることなく洗浄液の浄化が可能です。
  • 洗浄液中の油分を脱油することで、洗浄ムラが抑えられ、洗浄品質の安定化が期待できます。
    その結果、洗浄不良を起因とする後工程での不具合低減につながります。
  • アメロイドの遠心脱油機は、現場での運用を前提に設計されており、日常点検や清掃が行いやすい構造となっています。
    消耗品を多用する装置ではなく、基本的には定期的な清掃と状態確認が中心のため、過度なメンテナンス負担はありません。

    また、分離性能を安定して維持するために必要なメンテナンスについては、アメロイドのスタッフが定期的に装置の状態確認や整備を行い、運用をサポートいたします。
  • 導入前の効果確認の手段として、ラボテストや装置レンタルに対応しています。
    ラボテストの場合、ペール缶1本程度の液体から、油分やスラッジの分離状態を確認できます。
    さらに、一定期間実際の現場条件で確認したい場合には、装置レンタルによるテスト運用も行えます。
    事前に効果を確認したうえで検討を進められるため、安心して装置導入をご検討いただけます。

洗浄液の脱油はアメロイドにご相談ください

洗浄液の脱油は、液種や汚れの状態、処理量、運用条件によって最適な方法が変わります。そのため、装置の仕様だけで判断するのではなく、実際の洗浄工程を踏まえた検討が重要です。
アメロイドでは、洗浄液の状態やお困りごとをお伺いしながら、脱油方法や機種選定についてご相談を承っています。分離テストや装置レンタルを通じて、現場に合った形を確認しながら進めることも可能です。
洗浄液からの脱油や汚れでお悩みの際は、まずはお気軽にご相談ください。
洗浄工程を安定させるための一歩として、アメロイドがサポートします。

液体浄化に役立つ
資料セット無料ダウンロード

液体洗浄に関する資料を無料で
ダウンロードいただけます。

カタログ
  • フィルタ:用途に適したフィルタをお選びいただけます。
  • 遠心分離機:用途に適した回転速度をお選びいただけます。
  • 油水分離機:様々な形式の油水分離機を用意しております。

無料資料ダウンロードはこちらから

対応地域・本社支店のご案内

対応地域・本社支店

お電話でのお問い合わせ

ご質問やご要望などお気軽にご相談ください。

横浜
045-681-5968
東京
047-409-6130
名古屋
0566-28-7170
神戸
079-427-1361
福山
084-933-2457
福岡
092-517-3715

お問い合わせ

ご質問やご要望などお気軽にご相談ください。

横浜
045-681-5968
東京
047-409-6130
名古屋
0566-28-7170
神戸
079-427-1361
福山
084-933-2457
福岡
092-517-3715
フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

製品詳細はこちら
遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースのスラッジ回収。

製品詳細はこちら
油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

製品詳細はこちら
排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

製品詳細はこちら
切粉脱油システム 製品詳細はこちら
切粉脱油システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱油。

製品詳細はこちら
クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクのスラッジ回収。
クーラント液の浄化。

製品詳細はこちら