2026年08月17日
目次
◎潤滑油はなぜ劣化し、交換が必要になるのか
◎潤滑油の「再生」とは|交換サイクルを延ばし、できるだけ長く使う
◆潤滑油を再生する3つの方法|自社再生・業者委託・再生油の購入
◆自社で再生する3つの手法|ろ過・遠心分離・除水
◆再生できる汚れ・できない劣化の見分け方
◎乳化した油もキレイにする|エマルション解消というアメロイドの強み
◎再生から「再利用」へ|コスト削減と産廃削減を同時に
◎アメロイドの装置が選ばれる6つの理由
◎導入事例:再生・再利用で課題を解決した現場
◎潤滑油の再生に関するよくある質問
◎まとめ:捨てる前に、「再生」という選択を



「潤滑油は、劣化したら交換して廃棄するもの」。多くの現場で、そう考えられてきました。しかし、油が使えなくなる原因の多くは、油そのものの寿命ではなく、外から混入した異物や水分による汚染です。つまり、汚染を取り除けば、油は本来の性能を取り戻し、再び使い続けることができます。水と油が混ざり合って白く濁ってしまった「乳化」状態の油でさえ、適切な分離機を使えば透明な油に甦らせることが可能です。
本コラムでは、1959年の創業以来、累計20万台以上の液体浄化装置を製造現場に届けてきたアメロイドが、潤滑油を「再生」し「再利用」へつなげる考え方と、それを支える分離機の技術を解説します。油の購入・廃棄コストや産業廃棄物の削減、SDGsへの対応をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
潤滑油はなぜ劣化し、交換が必要になるのか

潤滑油は、設備の中で実に多くの役割を担っています。金属同士の直接接触を防いで摩擦を減らす「潤滑」、部品の摩耗を抑える「摩耗防止」、摩擦熱を吸収する「冷却」、金属表面を錆から守る「防錆」、異物や流体の漏れ・侵入を防ぐ「シール」、汚れを洗い流す「洗浄」。これらの働きが保たれてこそ、設備は安定して稼働します。
では、その潤滑油はなぜ劣化するのでしょうか。劣化の要因は、大きく2つに分けられます。
1つ目「汚染」による劣化です。空気中の粉塵、摺動部の摩耗で発生する金属粉、結露や冷却水の漏れによって混入する水分など、外部から入り込んだ物質が油の性能を低下させます。これはあくまで物理的な汚れであり、油の成分そのものが変質しているわけではありません。
2つ目「酸化」による劣化です。油が熱や空気に長期間さらされることで化学的に変質し、スラッジやワニスの生成、酸価の上昇などを引き起こします。
現場で「油が傷んだ」「白く濁った」と判断されるケースの多くは、この1つめの「汚染」が原因です。汚染であれば、原因物質を分離・除去することで、油の性能を回復させることができます。これが、次章で紹介する潤滑油の「再生」です。
潤滑油の役割や種類は「潤滑油管理の実践ガイド1 ― 潤滑油選びのポイント」へ
潤滑油の「再生」とは|交換サイクルを延ばし、できるだけ長く使う
潤滑油の再生とは、油に混入した異物や水分といった劣化要因を取り除き、清浄度を回復させて使い続けることをいいます。「劣化したら交換する」のではなく、「汚れたらキレイにする」。この考え方が、油の交換コストの削減と廃油の削減に直結します。
潤滑油を再生する3つの方法|自社再生・業者委託・再生油の購入

ひと口に「潤滑油の再生」といっても、実現する方法は1つではありません。大きく分けると、次の3つの選択肢があります。
①自社に再生装置を導入し、使いながら再生する
浄油機や分離機を設備のタンクに接続し、稼働させながら油を常時浄化する方法です。油を設備から抜く必要がなく、生産を止めずに清浄度を保てるのが最大の特長です。汚れを「溜めてから処理する」のではなく「溜まる前に取り除き続ける」ため、油の酸化そのものを遅らせる予防保全としても機能します。輸送費や都度の委託費もかかりません。装置の導入には初期投資が必要ですが、アメロイドではレンタルプランも用意されているため、効果を確認してから導入を判断できます。
②再生業者へ委託する
使用済みの油を専門業者へ引き渡し、性状検査と処理を経て、再使用できる状態にしてもらう方法です。自社で設備を持つ必要がない一方、油の抜き取り・輸送・処理のあいだは油や設備を使えない、依頼のたびに費用が発生する、少量では割高になりやすいといった面があります。定期的にまとまった量の油を入れ替える運用には向いていますが、日々進む劣化への対策にはなりません。
③再生油(リユースオイル)を購入する
これは自社の油を長く使う方法ではなく、新油の代わりに、使用済み油を再精製した「再生油(リユースオイル)」を購入する方法です。油の調達コストを抑えられる場合がある一方、自社から出る廃油そのものは減らないため、廃棄コストや産業廃棄物の削減にはつながりません。また、国内で回収される使用済み油の多くは燃料(再生重油)として再利用されており、潤滑油として買い直せる油種・供給は限られます。導入の際は、設備や用途への適合性を事前に確認する必要があります。
3つを整理すると、②と③が「出てしまった廃油・調達コストへの対処」であるのに対し、①は「廃油を出さないようにする発生源対策」です。日常的に油を使う設備で、交換・廃棄のサイクルそのものを変えたいなら、自社での再生が最も本質的なアプローチといえます。本コラムでは、この①を中心に解説していきます。
自社で再生する3つの手法|ろ過・遠心分離・除水

自社で油を再生する場合の主な手法は、次の3つです。
①ろ過(フィルタ)
ろ材で油中の異物を捕捉する方法です。アメロイドでは、フラッシングに用いる表面ろ過、タンクの油を常時きれいに保つ深層ろ過(オフライン)と、目的に応じ複数のフィルタを取り揃えています。なかでもCJCフィルタは、絶対ろ過精度3μmの深層ろ過によって微細な粒子と水分をまとめて除去できるベース機として、多くの現場で採用されています。
②遠心分離
回転で生まれる遠心力により、比重の異なる物質を分離する方法です。回転数が速いほど分離の精度が上がり、低速のサイクロン(1,000rpm未満)から中速(3,000〜5,000rpm)、高速(10,000rpm)まで、汚れの種類や量に応じて選べます。ろ材を使わないため消耗品が少なく、スラッジの多い油にも対応しやすいのが特長です。
③除水(油水分離)
油に混入した水分を取り除く方法です。油量、水分の混入量と速度、水分の状態(遊離水か、乳化か)によって適した方式が異なります。詳しくは次章でご紹介します。
これらの手法で油を再生すれば、交換頻度を減らせるだけではありません。清浄な油は設備を摩耗や故障から守り、廃油という産業廃棄物の発生も抑えます。油の再生は、コスト削減・設備保全・環境対策を同時に進められる施策です。
再生できる汚れ・できない劣化の見分け方
ただし、すべての劣化が再生できるわけではありません。ここを正しく見極めることが、潤滑油の管理では重要です。
再生できるのは、異物や水分の混入といった「汚染」による劣化です。外から入り込んだものは分離・除去できるため、油は本来の性状を取り戻します。一方、酸化による化学的な変質や添加剤の消耗は、基本的に元へ戻せません。酸化が進みきった油は、交換が必要です。
だからこそ有効なのが、「酸化が進む前に、汚れを取り除き続ける」という運用です。水分や金属粉などの汚染物質は油の酸化を促進する要因にもなるため、常時浄化で汚染を抑えることは、酸化劣化のスピードを緩めることにもつながります。アメロイドの浄油機には、微粒子と水分をまとめて除去するCJCフィルタを基本に、白濁した油からの水分分離に強い遠心ドライ装置MJ型、コアレッサ装置SDA型、多量の水分が混入した潤滑油向けの遠心ドライ装置MJ型、静置分離機AD型があり、汚れのタイプに合わせて選定できます。
なお、油の劣化が「汚染」なのか「酸化」なのかを正確に判断するには、定期的な油の分析(性状診断)が欠かせません。
潤滑油管理の実践ガイド3 ― アメロイドの油分析サービスはこちら
乳化した油もキレイにする|エマルション解消というアメロイドの強み


油の再生において、最も手強い相手が「乳化」です。
乳化(エマルション)とは、本来は混ざり合わない水と油が、細かな粒子となって均一に混ざり合った状態のことをいいます。乳化した油は白く濁り、いくら静置しても水と油に分かれません。
油中の水分は、存在状態によって3つに分けられます。

油と分かれて目に見える「遊離」、微細に分散して白濁の原因となる「乳化」、油に溶け込んで見えない「溶解」です。このうち遊離水は比重差で沈降するため、静置や簡易な分離槽でも取り除けます。しかし乳化は、界面活性剤の作用などによって油中に安定して分散しているため、自然沈降や一般的な油水分離槽では除去が困難です。
乳化を放置すると、油膜が切れて潤滑性が低下し、防錆性能も損なわれます。その結果、軸受や摺動部の摩耗、錆の発生、フィルタの目詰まりといった設備トラブルの引き金になります。
この「分離できない」とされてきた乳化に対して、アメロイドは独自の技術で応えています。
遠心ドライ装置 MJ型

| 製品名 | MJ型 |
|---|---|
| タイプ | 遠心ドライ |
| 回転数 | 4,000回転/分 |
| 用途 | 油から微細な夾雑物と大量の水を回収(潤滑油、作動油、廃油など) |
遠心ドライ装置 MJ型は、アメロイド独自の除水機能「ドライ方式」を遠心分離機に組み合わせた油水分離機です。ドライ方式により、強固なエマルションでも油水分離が可能。白濁した油に透明感が蘇ります。油中のスラッジも遠心力で分離・固形化されるため、1台で水分とスラッジを処理できます。スイッチ一つで清浄運転を開始。全自動型はスラッジも自動排出するため、オペレーターの負担を最小限に抑えます。水分の除去能力も高く、一般的な高精度フィルタでは水分値2,000ppm程度が除水の限界とされますが、MJ型なら極限まで除水できます。
絶対ろ過精度3μmのCJCフィルタにコアレッサを組み合わせたPTUオフラインフィルタ

| 製品名 | PTU型 |
|---|---|
| タイプ | 深層ろ過フィルタ +コアレッサ |
| ろ過精度 | 3μ |
| 用途 | 油から微細な夾雑物と水を回収(潤滑油など) |
油中に分散した微細な水分を粗粒化して分離するSDA型

| 製品名 | SDA型 |
|---|---|
| タイプ | コアレッサ |
| ろ過精度 | 10μ |
| 用途 | 油から微細な夾雑物と水を回収(潤滑油など) |
水分の状態や汚れのタイプ別に、代表的な推奨機種と実測例を整理すると次のとおりです。
| お悩み・状態 | 主な汚れの原因 | 推奨機種 | 処理の仕組み | 効果 |
|---|---|---|---|---|
| 油に微細な金属粉などの固形分が混入している | 摩耗粉、粉塵などのコンタミ | CJCフィルタ | 深層ろ過方式/絶対3μmのろ過精度で微細異物を確実に捕捉/微量の水分も吸着除去 | 新油級の清浄度を維持/サーボ弁や油圧機器の故障率を低減 |
| 高粘度油に金属粉などの固形分が混入している | 摩耗粉、粉塵などのコンタミ | ROTフィルタ | 深層ろ過方式/絶対5μmのろ過精度で異物を捕捉/微量の水分も吸着除去 | 油の清浄度を高く保ち、圧延機や真空ポンプなどの故障率低減 |
| 油に水分が混入している | 水分 | スーパードライ SDA型 |
コアレッサ方式/乳化した微細水分を粗粒化して分離/10μm以上の固形分も除去可能 | 吸水型フィルタでは対応できない多量の水分が油中に混入するケースに有効 |
| 油に水分と固形分が混入している | 水分、固形分 | PTUフィルタ | コアレッサ方式+CJCフィルタ(絶対3μm)/水分除去と微細異物のろ過を同時処理 | 異物と水が混入しやすい油圧装置、タービン装置、真空ポンプなどの設備の安定稼働 |
| 油に多量の水分・固形分が混入している/フィルタでは処理が追いつかない | 多量の水分、スラッジ | 遠心ドライ装置 MJ型 |
遠心分離+アメロイド独自の「ドライ方式」/除水と同時にスラッジも固形化して回収 | エマルションを解消/他の手法では追いつかない多量の水分・スラッジに対応 |
「白濁してしまったから、この油はもう捨てるしかない」。そう判断する前に、まずは分離できるかどうかをご相談ください。
再生から「再利用」へ|コスト削減と産廃削減を同時に
油を再生して使い続けること。それ自体が潤滑油の「再利用」です。この再利用は、新油の購入量と廃油の発生量、その両方を減らします。
①浄化して、同じ用途で使い続ける
ここまでご紹介してきた「再生」がこれにあたります。異物や水分を除去し、同じ設備で同じ油を使い続ける。新油の購入量を直接減らせる、最も基本的で効果の大きい再利用です。
②交換サイクルを延ばし、廃油を減らす
同じ油を長く使えば、交換して捨てる回数が減り、廃油の発生量そのものが減ります。廃油は産業廃棄物として処理費用がかかるうえ、保管や運搬の手間も伴います。出てしまった廃油に対処するより、そもそも廃油を出さないこと。常時浄化による交換サイクルの延長は、その最も確実な発生源対策です。
なお、社外へ排出した廃油は、許可を持つ専門業者によって燃料化(再生重油など)や再精製といった形で再資源化されます。しかし、処理を委託する前に、社内でどれだけ「使い続けられるか」「減らせるか」が、コストと環境負荷を大きく左右します。
油の購入費・廃棄費の削減、産業廃棄物の削減、そしてSDGsへの対応。潤滑油の再生・再利用は、製造業が抱えるこの3つの課題に同時に応えるアプローチです。
アメロイドの装置が選ばれる6つの理由
潤滑油の再生・再利用を実現するパートナーとして、アメロイドが選ばれ続けている理由を6つご紹介します。
1959年の創業から積み上げた信頼と実績


アメロイドは1959年の創業以来、60年以上にわたって液体浄化ひと筋に製品の改良を重ね、これまでに累計20万台以上の装置を製造現場へ届けてきました。重工業から食品工業まで、幅広い業界での豊富な導入経験にもとづき、お客様の課題に合った最適なご提案が可能です。
自社設計・自社製造の確かな品質


アメロイドの装置は、設計から製造まで自社で一貫して行なっています。機械本体だけでなく、制御盤の設計・製造まで自社で手がける機械・電気一体のものづくり体制により、品質を高いレベルで管理しています。
効果検証のための綿密な確認(ラボテスト・実機レンタル)


「本当に効果が出るのか」を確かめないまま装置を導入するのは不安なものです。アメロイドでは、導入前のラボテストや現場での実機テスト、液体分析による数値での効果検証が可能です。分離対象、混入の度合い(エマルション状態かどうか)、目標とする清浄度、1日の処理量といった条件を実際に確認したうえで機種を選定するため、導入後のミスマッチを防げます。オイルクーラーの破損など、緊急時にすぐ対応できるよう、装置のレンタルプランもご用意しています。
導入効果を数値で証明する自社の液体分析センター


アメロイドは最新設備を備えた自社の液体分析センターを保有しています。汚染度・粒径分布・ISO清浄度コード・水分値・油分値・動粘度などを分析し、導入前の効果検証から導入後の経過観察、運用改善までを数値でサポート。「本当に効果が出ているのか」を体感ではなくデータで確認できるため、再生できる汚れか・交換すべき劣化かの判断精度も高まります。
課題に応える60種を超える豊富な商品群

フィルタ、遠心分離機、油水分離機、排水処理装置、切粉脱油システムまで、アメロイドは60種類以上の液体浄化装置をラインナップしています。ひと口に「油の汚れ」といっても、その中身は現場ごとにさまざまです。豊富な選択肢の中から課題に合う1台を選定できるのは、液体浄化の専門メーカーならではの強みです。
全国6拠点の安心アフターフォローと予防保全


装置は導入して終わりではありません。アメロイドは横浜・東京・名古屋・神戸・福山・福岡の全国6拠点を構え、定期点検・部品交換・トラブル対応にサービスエンジニアがスピーディに対応します。業界に先駆けて推奨してきたメンテナンス契約プランでは、定期点検・消耗品交換・オーバーホールまでを継続的にカバーします。さらに、IoTを活用した独自の遠隔監視サービス「AMEROID CHANNEL」では、油量・温度・濃度・浄油機の稼働状況などを常時モニタリングし、異常の予兆を自動で検知。初期投資を抑えて導入でき(設置費用のみ)、油の再生・再利用で得た改善効果を継続させる予防保全を支えます。
日常点検と遠隔監視は「潤滑油管理の実践ガイド2 ― 日常点検の項目」へ
導入事例:再生・再利用で課題を解決した現場
圧延油から真空ポンプ油、エンジンオイルまで、アメロイドの分離機は幅広い油種・設備で油の再生・再利用を支えています。8つの事例をご紹介します。
事例1:タンデム圧延機の圧延油を浄化し、製品不良を改善
タンデム圧延機では、圧延油へのスラッジ混入が製品不良の一因となっていました。CJCフィルタの導入でスラッジを取り除き、製品不良の改善と更油周期の延長を実現しています。

事例2:焼結炉の真空ポンプ油をろ過し、オーバーホール周期を延長
焼結炉の真空ポンプ油には、スラッジと水が混入していました。深層ろ過方式のROTフィルタで浄化を続け、真空ポンプのオーバーホール周期を延長しています。

事例3:抄紙機の潤滑油から水分を除去し、ドライヤ軸受部の不具合を低減
抄紙機では、潤滑油に混入した水とスラッジが、ドライヤ軸受部の不具合を招いていました。遠心ドライ装置MJ型で水分とスラッジを取り除き、不具合の低減と更油周期の延長につなげています。

事例4:熱間鍛造プレスの潤滑油を浄化し、分配弁の故障を防止
熱間鍛造プレスの潤滑油には、水とスラッジが混入していました。CJCフィルタで微細な異物と水分を取り除き、分配弁の故障を防いでいます。

事例5:テストスタンドのエンジンオイルを再生し、廃油を削減
テストスタンドのエンジンオイルには、水とスラッジが混入していました。CJCフィルタで浄化しながら使い続けることで、廃油の削減とコスト削減を実現しています。

事例6:研削機の潤滑油からクーラント液を分離し、動作不良を改善
研削機では、潤滑油へのクーラント液の混入が、軸受部の動作不良を招いていました。スーパードライSDA型で油中の水分を分離し、動作不良の改善と錆の防止につなげています。

事例7:真空焼結炉の真空ポンプ油を浄化し、真空ポンプの故障を防止
真空焼結炉の真空ポンプ油には、スラッジが混入していました。ROTフィルタでろ過を続けることで真空ポンプの故障を防ぎ、オーバーホールの頻度も低減しています。

事例8:圧延機の潤滑油から水分・スラッジを除去し、軸受不良を低減
圧延機の潤滑油には、水とスラッジが混入していました。遠心ドライ装置MJ型で除水とスラッジの固形化・回収を同時に行い、軸受不良の低減を実現。ドレン抜きも不要になっています。

いずれの現場でも、油を交換したのではなく、混入した水分やスラッジを取り除いたことが成果につながっています。更油周期やオーバーホール周期の延長、故障の防止、廃油の削減。「交換サイクルを延ばし、できるだけ長く使う」という本コラムの考え方を、現場の結果が裏づけています。
潤滑油の再生に関するよくある質問
Q. 酸化してしまった潤滑油も再生できますか?
A. 異物や水分といった「汚染」は装置で除去できますが、酸化による化学的な変質や添加剤の消耗は元に戻せません。だからこそ、酸化が進む前に汚れを取り除き続けることが、油を長く使う最善の方法です。再生できる状態かどうかは、油の分析(性状診断)で確認できます。
Q. 「再生」と「再利用」は何が違うのですか?
A. 本コラムでは、再生=劣化要因を取り除いて油の性状を回復させること、再利用=再生した油や回収した資源を再び活かす運用全般、と整理しています。再生は、再利用を実現するための中心的な手段です。
Q. 乳化して白濁した油は、もう捨てるしかありませんか?
A. あきらめる必要はありません。自然沈降や一般的な分離槽では分離できない乳化した油も、遠心ドライ装置MJ型といったアメロイド独自の技術であれば、油水分離できる可能性があります。まずは液の状態をご相談ください。
Q. どの装置を選べばよいか分かりません。
A. 最適な装置は、分離したい物質、混入の度合い(エマルション状態かどうか)、目標とする清浄度、1日の処理量などの条件で変わります。アメロイドでは、ラボテストや実機レンタル、液体分析で効果を確認したうえで機種を選定できますので、お気軽にご相談ください。
まとめ:捨てる前に、「再生」という選択を
潤滑油の劣化の多くは、異物や水分の混入による「汚染」であり、適切な装置で取り除けば油は再生できます。乳化して白濁した油も、遠心ドライ装置MJ型といったアメロイド独自の技術なら、透明な油に甦らせることが可能です。そして再生・再利用の取り組みは、油のコスト削減、産業廃棄物の削減、SDGsへの対応に直結します。
「この油は、まだ使えるのか」「乳化した液を何とかしたい」。そんなお悩みをお持ちでしたら、まずはアメロイドにご相談ください。ラボテストやレンタルでの実機検証、液体分析による効果確認を通じて、最適な一台のご提案からサポートいたします。
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