洗米排水処理の負荷を軽減するアメロイドの製品紹介

洗米排水の課題を解決するアメロイドの製品紹介

洗米排水とは、清酒製造や米飯加工工場などの米を洗う工程で発生する排水のことです。
アメロイドでは、この洗米排水に含まれる米糠(こめぬか)などの固形分除去に役立つ装置をラインアップしています。

洗米排水から米糠スラッジを効率的に除去するならAS型がおすすめ

洗米排水は、洗米や浸漬の工程で発生する排水で、米糠やでんぷん由来の微細な固形分を多く含むのが特徴です。これらの粒子は非常に細かく水中に分散しやすいため、自然沈降などの簡易的な処理では十分な除去が困難です。

そこでおすすめするのが、遠心分離機による処理です。
アメロイドセパレータAS型は、毎分4,000回転の強力な遠心力により、洗米排水中に分散した微細な固形分を連続的に分離します。コンパクトな設計ながら高い処理能力を備え、米糠スラッジや堆積物の除去に効果を発揮します。

さらに、分離された固形分は自動制御で排出されるため、連続運転が可能で、現場の作業負担軽減や省力化にも貢献します。既存設備への後付けにも対応しやすく、洗米排水処理を安定させたい現場に適した装置です。

洗米排水処理への導入事例

本事例は、老舗の酒造メーカー様において、生産量の増加に伴い、既存の排水処理設備を増強する目的でAS型を導入した事例です。

固形化した沈殿物とホイップ状の米糠スラッジ

導入効果

・生産量増加にも、大掛かりな排水処理施設の増強なしで対応できた
・排水中の糠を半固形で回収でき、有価引取りが可能となった
・排水処理施設周辺の臭気が低減した
・排水処理施設の配管詰まりやポンプ故障が発生しなくなった

洗米排水の処理方法について

洗米排水とはどのような排水か

洗米排水とは、清酒製造や米飯加工工場の現場で、米の表面に付着している糠(ぬか)などを洗い流す洗米工程や、洗米後の米を水に漬けて必要な水分を吸収させる浸漬工程で発生する排水のことです。

洗米排水には、米粒同士の摩擦によって削られた糠やでんぷんなどの微細な固形分が多く含まれており、SS(浮遊物質)やBOD(生物化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)の濃度が高くなりやすい特徴があります。

また、現場では洗米排水だけでなく、設備や器具の洗浄などで発生する雑水も流入するため、その状況によって水質が変動します。さらに、清酒製造の場合は冬期間のみの操業となるケースもあり、年間を通して排水量や水質の変動幅が大きいのが特徴です。

なぜ洗米排水の処理が必要なのか

洗米排水には、環境負荷となりやすいさまざまな汚染物質が含まれています。特に以下の3つは、水質悪化の原因となります。

有機物
洗米排水には、糠やでんぷんなどの有機物が多く含まれています。有機物は微生物によって分解される際に酸素を大量に消費するため、BOD(生物化学的酸素要求量)、COD(化学的酸素要求量)の値が上昇する要因となります。
BODやCODの値が高い水は、水中に溶け込んだ酸素が不足し、魚などの水生生物の生存に影響を及ぼす可能性があります。

浮遊物質
米粒同士の摩擦によって生じる糠やでんぷんなどの微細な浮遊物質(SS)は、水中に溶けきらず、濁りの原因となります。これらが川底に沈殿すると生物の生息環境を悪化させたり、腐敗して悪臭を放つ原因となります。

栄養塩分
洗米排水中の栄養塩分は、米に含まれる窒素(N)やリン(P)が、洗米工程で水中に溶け出したものです。これらは、植物プランクトンの餌となるため、大量に流入すると富栄養化を招き、赤潮やアオコの発生を引き起こすおそれがあります。

このように、未処理のままでは環境へ影響を及ぼすため、放流先(下水道・河川)の排水基準に応じた対応が求められます。
また、近年では、近隣への配慮のための対策や、廃棄物の再資源化を目的とした取り組みとして、適切な処理を検討されるケースも増えています。

一般的な処理方法

洗米排水の処理は、一般的には凝集処理法が用いられますが、自然沈降法や遠心分離法、微生物処理法などの処理方法もあり、排水量や設置スペースなど現場の実情に合わせた選択が求められます。

凝集処理法
凝集剤を添加して微細な浮遊物質(SS)をフロック化し、沈殿や浮上によって分離する方法です。洗米排水には米糠やでんぷん由来の微粒子が多く含まれるため、凝集処理を行なうと大量の汚泥が発生します。また、排水量や汚れの濃度が変動するため、凝集剤の添加量を一定に保つことが難しく、水質が安定しにくい傾向があります。さらに、洗米排水中の固形分は栄養価が高く腐敗が早いため、処理までの滞留時間によっては悪臭の発生が課題となります。

自然沈降法
構造が比較的シンプルで運転管理が容易ですが、沈降に時間を要するため、十分な設置スペースが必要となるほか、微細な浮遊物質の除去には限界があります。

微生物処理法
有機物や栄養塩類の低減に有効な処理方法ですが、洗米排水はSSや有機物濃度が高いため、前処理を行わずに導入すると処理の不安定化を招くことがあります。そのため、他の処理方法と組み合わせた検討が重要です。

遠心分離法
遠心力を利用し排水中に含まれる固形分を分離する方法です。大量の排水を連続的に処理でき、沈降しにくい微細な浮遊物質でも安定した分離が可能です。装置は比較的コンパクトに設置でき、前処理として導入され、後段の排水処理設備の負荷低減を目的に用いられることもあります。

このように、洗米排水の処理方法はそれぞれ特長と留意点があり、排水量、水質、設置条件、既存設備との兼ね合いを踏まえて、適切な方式を選定することが求められます。

遠心分離機AS型の特徴

AS型は、遠心分離法を用いた装置です。
分速4,000回転の強い遠心力により、水中に分散した米糠や微細な固形分を確実に捕捉します。自然沈殿では分離しにくい微細な粒子に対しても、安定した分離性能を発揮します。

最大処理流量は150L/minで連続処理が可能なため、効率的な処理が行えます。

また、捕捉したスラッジは装置内部に集積され、一定量に達すると自動で排出されます。人手による回収作業が不要となり、日常の運用負担を軽減します。

さらに、AS型は省スペース設計のため、、既存の排水処理設備の前処理装置として組み込みやすい点も特長です。

AS型導入による効果

AS型を洗米排水処理の前段に導入することで、既存の排水処理施設にかかる負荷を軽減することができます。排水中の糠や細かな固形分を早い段階で分離・回収することで、後工程が無理なく機能し、設備全体を余裕を持って運用できるようになります。

その結果、処理水の状態が安定し、日々の運転管理や調整作業の負担が軽減されます。排水の性状変動にも対応しやすくなり、トラブルの起こりにくい処理環境づくりにつながります。

また、排水中の有機物が滞留しにくくなることで、処理施設周辺で発生していた臭気の軽減も期待できます。臭いの発生を抑えることは、作業環境の改善だけでなく、工場周辺への影響を抑えるうえでも重要なポイントです。

AS型の導入は、排水処理の安定化とともに、近隣環境への配慮を両立させる取り組みとしても効果を発揮します。

よくあるご質問

  • 米排水は、そのまま放流できるケースは多くありません。放流先が下水道の場合は、下水道法に基づいた受入基準を満たす必要がありますし、河川や水路へ直接放流する場合は、さらに厳しい水質基準が求められます。洗米排水は糠やでんぷん由来の成分を多く含むため、適切な処理を行わずに放流すると基準を超えてしまう可能性があります。そのため、放流先に応じた処理目標を設定し、事前に対策を行うことが重要です。
  • 洗米排水を放置すると、有機物の腐敗により悪臭が発生します。また、水中の有機物が増加して水質が悪化し、放流水が河川や下水に与える環境負荷が高まります。その結果、周辺の水環境への影響や近隣からの苦情につながるおそれがあります。
  • はい、可能です。AS型は排水処理の前段に設置する前処理装置として使用されることが多く、既存の排水処理設備を大きく変更せずに導入できるケースが多くあります。現場のレイアウトや処理条件に合わせた設置方法をご提案しています。
  • 冬期操業のみの工場でも使用できます。お客様の操業形態に合わせた点検やメンテナンスのご提案を行っており、季節操業で排水負荷が集中する現場でも、安定した処理に役立っています。
  • AS型は省スペース設計のため、比較的コンパクトな設置が可能です。機種や処理量によって異なりますが、既存設備の周辺や限られたスペースへの設置実績もあります。必要スペースの詳細については、現場条件を確認したうえでご案内しますので、まずはお気軽にご相談ください。
  • はい、効果が期待できます。洗米排水中に含まれる米糠などの有機物を早い段階で分離・回収することで、有機物の腐敗に起因する悪臭の発生を抑制できます。実際の導入事例でも、臭いが軽減したという声が寄せられています。
  • 分離性能を維持するためには定期的なメンテナンスが必要ですが、アメロイドなら専任のエンジニアが定期的に訪問し、装置の状態を確認・整備します。お客様の負担を最小限に抑えつつ、常に最適な性能を維持できるようしっかりサポートいたします。
  • はい、導入前のテストが可能です。実際の洗米排水を用いたラボテストや現場での実機持ち込みテストにより、分離状況や回収状態を確認したうえで導入をご検討いただけます。現場条件に応じたご提案を行っていますので、まずはご相談ください。

洗米排水の処理でお困りの場合はアメロイドにご相談ください

洗米排水の処理でお困りの場合は、ぜひアメロイドにご相談ください。
洗米排水の性状や操業形態に合わせた装置選定から、既存設備を活かした導入方法まで、現場に即したご提案を行っています。導入前のテストや液体分析も可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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  • フィルタ:用途に適したフィルタをお選びいただけます。
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フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

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遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースのスラッジ回収。

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油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

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排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

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切粉脱油システム 製品詳細はこちら
切粉脱油システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱油。

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クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクのスラッジ回収。
クーラント液の浄化。

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