作動油の清浄度を維持するためのアメロイドの製品紹介

アメロイドの製品紹介

アメロイドでは、作動油の清浄度を維持し、機器トラブルを防ぐための装置をラインアップしています。
絶対ろ過精度3μのCJCフィルタは、作動油を常に基準値内で管理したいお客様に最適な装置です。

コストと性能を両立するならCJCフィルタがおすすめ

CJCフィルタは、絶対ろ過精度3μの深層ろ過フィルタです。
特殊素材の高密度フィルタエレメントを採用し、油中の微細な粒子や酸化生成物、スラッジをフィルタエレメントの表面から深層部まで確実に捕捉します。これにより、表面ろ過タイプに比べて捕捉容量が大きく、長期間にわたって安定した浄化性能を維持できます。
また、CJCフィルタは油中の固形異物だけでなく、水分の除去にも対応。リン酸エステル系などの難燃性作動油にも使用でき、幅広い用途に適しています。
タンク内を循環ろ過させることで新油レベルの清浄度を保ち、油圧機器の故障率低減、保全コスト削減、油交換頻度の低減などに貢献します。

他にも、より高精度な1μ級のフィルタがありますが、フィルタ寿命が短く交換コストが高くなる傾向があります。実際の作動油管理では、管理基準値を満たせば十分な場合が多く、必要以上の精度を求めるとオーバースペックとなり、高コストな運用につながることもあります。
その点、CJCフィルタは清浄度・コスト・メンテナンス性のバランスに優れており、現場に最適な清浄度管理を可能にします。

アメロイドが、より最適な運用を支援

アメロイドでは、作動油の健全な状態維持と効率的な保全を実現するため、遠隔監視と油分析のサービスを行なっています。
遠隔監視サービスでは、コンタミセンサーによる汚染度の24時間365日モニタリングに対応しています。また、フィルタの圧力などの運転データも常時モニタリングし、フィルタの交換時期や目詰まりの傾向を正確に把握できます。

油分析サービスでは、自社内の分析センターにて汚染度・水分値・動粘度などの項目を測定し、油の性状を見える化。劣化や汚染の進行を数値で把握することで、予防保全や油交換判断の精度向上に貢献いたします。

作動油とフィルタの遠隔監視

作動油とフィルタの遠隔監視

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作動油の分析

作動油の分析

作動油の清浄度の維持について

作動油の清浄度とは

作動油の清浄度とは、油中に含まれる汚染物質の少なさを示す指標です。
清浄度は一般的には、汚染粒子の大きさと数量を数値で表すISO等級(ISO 4406)という国際基準で管理されます。この基準では、6μm、14μm、21μmなどの粒径ごとに一定体積中の粒子数を測定し、3桁のコードで清浄度を表します。数値が低いほど油が清浄な状態を示します。

作動油には、金属摩耗粉や塵埃、酸化生成物などの汚染異物が混入することがあり、汚染物質の増加は油圧機器の動作不良や性能低下の原因となります。そのため、清浄度は油圧機器の安定稼働を支える重要な指標の1つです。

作動油の清浄度を保つ重要性

作動油の清浄度を適正に保つことは、油圧機器を長く安定して稼働させるための最も重要なポイントです。
作動油中に異物が混入すると、バルブの動作不良やシールの損傷、ポンプの焼き付きなどを引き起こし、結果として生産停止や修理コストの増加など大きな損失につながります。
実際に、油を使用する設備では全トラブルの約80%が油の汚染に起因するといわれており、清浄度を適正に保つことは設備の安定稼働を左右する重要な項目です。
清浄度を維持するためには、浄油や定期的な油分析を行い、油圧機器メーカーの推奨値や社内管理基準を目安に、油を適切に維持・管理することが重要です。

作動油を汚染させる主な要因とその影響

作動油を汚染させる主な要因とその影響は次の通りです。

▶ 表は横にスクロールできます

汚染要因 主な発生原因 油圧機器への影響
固形異物 配管内のスケール、金属摩耗粉、外部からの粉塵など バルブ作動不良、シール損傷、ポンプ焼き付き、流量低下
水分 クーラー破損、結露、洗浄水や湿気の混入 錆び、油膜切れ、酸化促進
酸化生成物
(スラッジ・ワニス)
高温運転、長期使用、酸化劣化 バルブ固着、フィルタ目詰まり、流路閉塞、油劣化加速

一度発生した汚染物質は、油圧機器内を循環しながら部品をさらに傷つけ、エロージョン、キャビテーションによるピッチング、アブレシブ摩耗といった損傷を引き起こします。その結果、新たな粒子が発生して汚染が連鎖的に進行し、放置すると油の劣化や機器の損傷を加速させます。
このサイクルを断ち切るためには、早期の汚染物質除去と清浄度の維持が不可欠です。

作動油の清浄度を維持する方法

作動油の清浄度を維持するためには、汚染物質を「入れない」「発生させない」「除去する」という3つの対策が基本です。
給油や補給の際には異物が混入しないよう注意し、また、摩耗や酸化は高温や過負荷によって進行が早まるため、油温や運転条件を適切に管理することが大切です。

しかし、設備稼働中に汚染物質の混入・発生を完全に防ぐことは困難です。そこで有効となるのが、フィルタによるろ過処理です。
フィルタを油圧回路のオフライン(独立)循環ラインに設置することで、作動油全体を継続的にろ過でき、ラインフィルタでは除去しきれない汚染物質や酸化生成物も効率的に除去します。

清浄度管理とフィルタ運用のポイント

作動油の清浄度を安定して維持するためには、清浄度の定期分析、フィルタの適切な交換、そして適正流量での運転が重要です。

1. 清浄度の定期分析
油中の汚染状態は外観では判断できないため、定期的にサンプリングを行い、汚染度・水分値・動粘度などを分析します。これにより、油の劣化傾向やフィルタのろ過性能を把握し、最適な管理に役立てることができます。

2. フィルタの適切な交換
フィルタは使用を重ねるうちに捕捉した汚染物質で目詰まりし、ろ過性能が低下します。圧力の上昇を目安に、定期的な交換を実施することが大切です。

3. 適性流量での運転
フィルタの性能を最大限に発揮させるには、適正な流量条件での運転が欠かせません。流量が高すぎると通過速度が速くなり捕捉効率が低下し、逆に低すぎると循環量が不足して清浄化が進みにくくなります。

アメロイドでは、自社の分析センターでの油分析を通じて、劣化や汚染の進行を数値で可視化し、最適な保全判断と安定運用をサポートしています。
また、フィルタ交換の負担を軽減し、管理作業の効率化が図れる遠隔監視のサービスも提供しています。

よくあるご質問

  • 作動油の清浄度は、油中に含まれる粒子の数と大きさで評価します。
    一般的には「ISO等級(ISO 4406)」という国際基準が用いられ、6μm、14μm、21μmなどの粒径ごとに一定体積中の粒子数を測定して3桁のコードで清浄度を表し、この数値が低いほど油が清浄な状態を示します。
    また、汚染度の測定に加えて、水分値や動粘度の分析を行うことで、油の劣化や汚染の進行をより正確に把握できます。
    アメロイドでは、これらの分析を自社の分析センターで実施することができますので、お気軽にご相談ください。
  • 使用条件や汚染状況によって異なりますが、基本的には圧力の上昇を確認して交換を判断します。
    しかし、実際の現場では生産活動に追われフィルタ点検が後回しになってしまったり、まだ使用できる状態にもかかわらず早めに交換してしまうことも少なくありません。
    こうした課題に対して、遠隔監視システムを導入することで、フィルタ圧力の値を常時モニタリングし、最適な交換タイミングを自動でお知らせすることができます。
    これにより、交換サイクルや交換コストを最適化することができます。
  • ラインフィルタは主に回路保護用であり、瞬時に流れる油しかろ過できません。
    一方、オフライン循環方式のフィルタはタンク内の油全体を連続的にろ過でき、清浄度を安定して維持するのに効果的です。
    アメロイドのCJCフィルタはこのオフライン循環方式を採用しており、効率的に油を清浄化できます。
  • はい、使用できます。CJCフィルタは、鉱物油系はもちろん、リン酸エステル系などの難燃性作動油にも対応しています。
    また、CJCフィルタは油中の固形分だけでなく、水分の除去にも対応しており、水分混入に起因する油の劣化や錆の発生、機器トラブルの予防にも効果を発揮します。
  • アメロイドのCJCフィルタは、清浄度・コスト・メンテナンス性のバランスの取れたフィルタです。
    特殊素材の高密度エレメントでの深層ろ過処理により、油中の微細粒子や酸化生成物まで確実に捕捉し、絶対ろ過精度3μの高精度と長寿命を両立します。さらに、遠隔監視システムにより、フィルタの稼働状況を常時監視し、エレメント交換の時期を最適化します。

    フィルタの中には1μクラスのろ過精度をうたうものもありますが、一般的にこうしたものはフィルタ寿命が短く、交換コストが高くなる傾向があります。実際の作動油管理では、管理基準値を安定して満たせれば十分なケースが多く、必要以上に高精度を追求するとオーバースペックとなり、結果的に運用コストの増大を招くこともあります。

    アメロイドは、CJCフィルタと遠隔監視システムを組み合わせることで、現場にとって最も実用的な作動油管理を実現します。
  • はい。アメロイドでは、CJCフィルタをはじめとする各種装置について、定期点検やエレメント交換などのメンテナンスサービスを承っています。
    専任スタッフが、フィルタが常に性能を発揮し続けられるよう最適なタイミングでご訪問し、運転状況の確認や油分析のためのサンプリングも行います。

作動油の清浄度のことはアメロイドにご相談ください

作動油の清浄度管理は、油圧機器を安定稼働させるための基本であり、同時に生産性を左右する重要な要素です。
アメロイドでは、絶対ろ過精度3μのCJCフィルタをはじめ、遠隔監視・油分析・メンテナンスサービスを組み合わせた総合的なサポートを提供しています。
油の汚染状況や設備の運転条件に合わせて、最適な管理方法をご提案いたします。作動油の清浄度管理やフィルタ選定に関するご相談は、ぜひアメロイドまでお気軽にお問い合わせください。

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フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

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遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースのスラッジ回収。

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油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

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排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

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切粉脱油システム 製品詳細はこちら
切粉脱油システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱油。

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クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクのスラッジ回収。
クーラント液の浄化。

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