大量の水が混入した場合は遠心ドライ装置MJ型がおすすめ
ドライ方式

遠心ドライ装置MJ型は、アメロイドが独自に開発した除水機能「ドライ方式」と遠心分離技術を融合させた、油用の浄化装置です。水が混入して白濁した潤滑油から水分を効率よく除去するとともに、油中に含まれる微細な夾雑物(スラッジ)も同時に回収することができます。
オイルクーラーの損傷などにより大量の水が混入してしまった潤滑油の処理や、遊離水を自動で回収したい場合、さらにエマルション化した白濁油を再生したい場合などに特に効果を発揮します。
また、スーパードライSDA型よりも大流量で処理できるため、大型設備や油量の多い現場に最適です。
潤滑油から水分を除去

少量の水が混入した場合はスーパードライSDA型がおすすめ
コアレッサ

スーパードライSDA型は、コアレッサ式の潤滑油用油水分離機です。グラスウール製のコアレッサが油中に分散した微細な水分を効率よく粗粒化し、白濁した潤滑油から水分を高精度に分離します。さらに、10µ以上の夾雑物も同時に捕捉・除去できるため、油の清浄度を高く維持することが可能です。
シンプルでコンパクトな設計により、省スペース性と操作性を両立。MJ型ほどの大流量処理を必要としない現場や、限られた設置スペースでの使用に最適です。
潤滑油から水分を除去

アメロイドならレンタルもできます
潤滑油への水分混入は、オイルクーラーの破損や予期せぬトラブルなど、突然発生するケースも少なくありません。
そんな緊急時にすぐ対応できるよう、アメロイドでは遠心ドライ装置MJ型やスーパードライSDA型など装置のレンタルサービスを行なっています。
短期利用から長期貸出まで柔軟に対応しており、現場の早期復旧をサポートいたします。
潤滑油に混入する水の除去について
潤滑油に水が混入する要因
潤滑油への水分混入は、設備の運転環境や機器の構造など、さまざまな要因によって発生します。
代表的な原因としては、オイルクーラー(熱交換器)の損傷による冷却水の混入、湿度の高い環境での結露。エアブリーザー・給油口・シール部からの浸入が挙げられます。
水分混入の影響と除水の重要性
油の中に水分が混入すると、油膜が不安定になり、潤滑性が大きく低下します。その結果、金属の摩耗や焼き付きの発生、ベアリングなどの摺動部の損傷につながります。
さらに、水分は油中の添加剤と反応して化学的な劣化を促進し、酸化やスラッジの生成を引き起こします。これにより油の寿命が短くなるだけでなく、配管やタンク内部の腐食、設備全体の錆の発生といった二次的なトラブルにも発展します。
こうした影響は生産性の低下やメンテナンスコストの増加を招くため、早期の除水対策が重要です。
水分を除去する方法とアメロイド装置の位置づけ
潤滑油に混入した水分を除去する代表的な方法と、アメロイドの装置の位置づけをご紹介します。
それぞれに特徴や注意点があるため、水分の混入量や求める清浄度、設置環境に応じて適切な方式を選定することが重要です。
▶ 表は横にスクロールできます
| 除水方式 | 概要 | 特長 | 注意点 | 該当するアメロイド製品 |
|---|---|---|---|---|
| 自然沈降 (重力分離) |
油と水の比重差を利用し、タンク底部に溜まった水を排出する方法。 | 構造が簡単で低コスト。 メンテナンスも容易。 |
乳化した水分や微細な分散した水分は除去できない。 処理に時間がかかる。 |
- |
| 加熱脱水 | 油を加熱し、水分を蒸発させて除去する方法。 | 溶存水まで除去可能で、確実な除水ができる。 廃油処理や再生工程など、限定的な用途で使用。 |
高温により油の酸化・添加剤劣化のリスクあり。 | - |
| 真空(減圧)脱水 | 真空下で油中の水分を低温で蒸発させる方法。 | 油への負担が少なく、高精度な除水が可能。 主に発電所・タービン油など、高精度管理分野で採用。 |
設備が大型・高価で、運転管理がやや複雑。 | - |
| ろ過(吸着分離) | 吸湿性フィルタや分離膜で水分を吸着・捕捉する方法。 | 装置構成がシンプル。 少量水分の除去に効果あり。 |
フィルタの交換が必要で、消耗品コストが発生する。 | - |
| 遠心分離 | 高速回転により生じる遠心力で油と水を分離する方法。 | 水分とスラッジを同時に分離可能。 大流量処理が得意。 |
動力源が必要。 ろ過式やコアレッサ式の装置より設置スペースを要する。 |
- |
| 遠心ドライ | アメロイド独自開発の除水技術「ドライ方式」と遠心分離技術を融合。 | 大量の水分が混入した油も短時間で処理可能。 乳化状態の油にも対応し、スラッジを同時に固形化して回収できる。 |
動力源が必要。 ろ過式やコアレッサ式の装置より設置スペースを要する。 |
遠心ドライ装置MJ型 |
| コアレッサ (凝集分離) |
油中に分散した微細な水分を粗粒化し、重力で分離・除去する方法。 | 乳化した白濁油の除水に効果的。 装省スペース。 |
大量の水混入やスラッジが多い油には不向き。 コアレッサの交換が必要 |
スーパードライSDA型 |
よくあるご質問
- 混入している水分の量や目標の清浄度、設備条件によって最適な方式が異なります。
アメロイドでは、お客様の現場状況を丁寧にお伺いし、遠心ドライ方式やコアレッサ方式などの中から、最適な装置をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。
- 乳化や白濁の原因が水分であれば、遠心ドライ装置MJ型やスーパードライSDA型で水分を除去することで、油の透明度を回復させることができます。
実液サンプルをお預かりし、再生の可否を確認することも可能ですので、是非ご相談ください。
- はい。遠心ドライ装置MJ型は、水分と同時に油中のスラッジや微粒子を固形化して回収できます。
また、スーパードライSDA型は、水分と同時に10μ以上のゴミも補足除去できます。
- はい。突発的な水混入トラブルにもすぐ対応できるよう、遠心ドライ装置MJ型やスーパードライSDA型のレンタルサービスをご用意しています。
短期から長期レンタルまで、お客様のご状況に合わせ柔軟に対応いたします。
- はい。導入前に実液を用いたラボテストで除水効果を確認できます。また、現場での実機テストにも対応しています。
実際の油や使用環境でテストを行なうことで、装置の性能や導入後の効果を具体的にご確認いただけます。
- 除水性能を維持するためには定期的なメンテナンスが必要ですが、アメロイドなら専任のエンジニアが定期的に訪問し、装置の状態を確認・整備します。お客様の負担を最小限に抑えつつ、常に最適な性能を維持できるようしっかりサポートいたします。
潤滑油に入った水でお困りの場合はアメロイドにご相談ください
潤滑油への水分混入は、潤滑性能の低下や錆・摩耗の発生など、設備トラブルの原因となりますが、オイルクーラーの破損や設備トラブルなどにより、思いがけないタイミングで突然発生することもあります。
アメロイドでは、そうした緊急時にもすぐに対応できるよう、遠心ドライ装置MJ型やスーパードライSDA型などのレンタルサービスをご用意しています。
現場での除水処理を最短で行なうことで、設備の早期復旧や生産停止リスクの軽減を実現。さらに、再発防止や恒常的な除水管理に関するご相談にも対応しています。
トラブル時に頼れるパートナーとして、アメロイドが全力でサポートいたします。
潤滑油の水分混入でお困りの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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ダウンロードいただけます。

- フィルタ:用途に適したフィルタをお選びいただけます。
- 遠心分離機:用途に適した回転速度をお選びいただけます。
- 油水分離機:様々な形式の油水分離機を用意しております。

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