浮上油回収に最適なアメロイドの製品紹介

アメロイドの製品紹介

アメロイドでは、液面に浮上した油を回収するタイプから、液中に混入・分散した油まで同時に回収できる高性能タイプまで、用途に応じた浮上油回収装置をラインアップしています。

浮上油のみを回収したい場合はFU型がおすすめ

浮上油回収装置FU型は、フローサクション+ポンプ+油水分離タンクを組み合わせたシステム構成により、液面に浮上した油を効率的に補足・排出します。
油と水の比重差を活かして自然分離よりも効率よく分離できるのが特長で、水溶液からの浮上油回収や油タンク内の遊離水の自動排出などの用途に最適です。

液体の中にある油まで根こそぎ回収したい場合はUB型がおすすめ

遠心脱油機 UB型は、水溶性の液体から油分と夾雑物(スラッジ)を同時に分離・回収できる、1台2役の遠心分離装置です。
液面からの吸引にはフロートサクションを採用しており、液面変動に追従しながら浮上油を安定的に取り込みます。
吸引された液は、回転体内で強力な遠心力によって油・水・スラッジに強制分離され、浮上油や排水原水槽のスカム、液中に混ざった微細な油分まで効率的に除去します。

テストベンチ冷却水

グリストラップ排水

浮上油回収装置に求められる機能と選び方

浮上油処理の重要性

浮上油は、機械加工や洗浄工程で使用される油分がクーラント液や洗浄液などの水溶液に混入し、比重差によって液面に浮き上がることで発生します。
こうして発生した浮上油を放置すると、悪臭の発生、機械の動作不良、ノズル詰まり、加工不良など、さまざまなトラブルの原因になります。
そのため、浮上油を回収・除去し、液の清浄度を維持することが安定した生産のために不可欠です。

浮上油回収装置に求められる基本機能

浮上油回収装置に求められる基本機能は、液面に浮いた油を確実に捕捉し、効率よく油と水を分離することです。
まず、液面の変動に追従して安定した吸引が行えることが重要です。タンクやピットの液量が変化しても、常に油層を的確に吸い込めるフロート機構が求められます。
次に、吸い込んだ液から油と水を確実に分離する高い油水分離性能が必要です。比重差を活かした自然分離方式のほか、遠心力を利用して分離効率を高める構造も有効です。

代表的な浮上油の回収方法

浮上油の回収方式には、主にベルト式・円盤式・スクリュー式・フロート式の4種類があります。それぞれに構造や特長があり、液質や設置条件によって適した方式が異なります。

▶ 表は横にスクロールできます

方式 主な仕組み 得意分野 メリット デメリット
ベルト式 親油性ベルトが液面上を走行し、油を吸着して引き上げる 厚い油膜・軽質油の回収 ・構造がシンプル
・連続運転可
・設置が容易
・油膜が薄いと効率低下
・ベルト交換が必要
円盤式 親油性ディスクが回転し、油を吸着して掻き取る 薄い油膜・狭いスペース ・コンパクト
・薄い油にも対応
・液面変動に弱い
・接触面積が小さい
スクリュー式 回転するスクリュー羽根で油やスカムを掻き込み、内部で分離 スカムや厚い油膜・高粘度液 ・スカムも処理可
・厚い油層でも安定回収
・構造が複雑
・メンテナンス頻度が高い
フロート式 液面変動に追従するフロートが油層を吸引し、ポンプで回収 液面変動のある槽・安定吸引 ・液位変動に強い
・連続吸引可
・シンプル構造
・微細油分の除去は不可

アメロイドの浮上油回収装置では、液面変動に強く安定回収が可能なフロート式(フロートサクション方式)を採用しています。この方式で回収した浮上油を、油水分離槽または遠心分離機で処理することで、より高精度な油水分離を実現します。

浮上油回収装置を選ぶ際のポイント

浮上油回収装置の選定では、浮上油の量、油膜の厚さ、液面変動、求める分離精度、設置環境など、さまざまな要素を考慮することが重要です。
これらの条件が複雑に関係するため、最適な装置の選定は簡単ではありません。
アメロイドでは、現場の状況に合わせた最適なご提案をいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

  • 水溶性クーラント液、洗浄液、冷却水、排水など、さまざまな水溶性の液体に対応しています。
  • 遠心脱油機UB型はフロートサクションと遠心分離機能を併用することで、浮上油やスカムはもちろん、液中に分散した微細な油分も回収可能です。
  • アメロイドの浮上油回収装置は、液面の変動に追従するフロート式(フロートサクション方式)を採用しており、安定した回収が可能です。
  • アメロイドでは専任のエンジニアが定期的に訪問し、装置の状態を確認・整備します。お客様の負担を最小限に抑えつつ、常に最適な性能を維持しながら運用いただけます。
  • アメロイドでは、導入前のラボテストや実機持ち込みテストが可能です。実液を用いて、導入前に効果をお確かめいただけます。

浮上油回収装置のことはアメロイドにご相談ください

アメロイドの浮上油回収装置は、液面の油を吸引するフロート方式を採用しています。回収した液は、油水分離槽で分離させる方法と、遠心分離機で微細な油分まで分離する方法があり、お客様の求める清浄度に応じて最適な処理方式をお選びいただけます。
アメロイドは、お客様の現場の条件に最適なご提案をいたしますので、浮上油回収のことならぜひご相談ください。

液体浄化に役立つ
資料セット無料ダウンロード

液体洗浄に関する資料を無料で
ダウンロードいただけます。

カタログ
  • フィルタ:用途に適したフィルタをお選びいただけます。
  • 遠心分離機:用途に適した回転速度をお選びいただけます。
  • 油水分離機:様々な形式の油水分離機を用意しております。

無料資料ダウンロードはこちらから

対応地域・本社支店のご案内

対応地域・本社支店

お電話でのお問い合わせ

ご質問やご要望などお気軽にご相談ください。

横浜
045-681-5968
東京
047-409-6130
名古屋
0566-28-7170
神戸
079-427-1361
福山
084-933-2457
福岡
092-517-3715

お問い合わせ

ご質問やご要望などお気軽にご相談ください。

横浜
045-681-5968
東京
047-409-6130
名古屋
0566-28-7170
神戸
079-427-1361
福山
084-933-2457
福岡
092-517-3715
フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

製品詳細はこちら
遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースのスラッジ回収。

製品詳細はこちら
油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

製品詳細はこちら
排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

製品詳細はこちら
切粉脱油システム 製品詳細はこちら
切粉脱油システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱油。

製品詳細はこちら
クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクのスラッジ回収。
クーラント液の浄化。

製品詳細はこちら