スラッジ回収に最適なアメロイドの製品紹介

複数のタンクで効率的にスラッジを回収したい場合は、移動式のクーラント掃除機が最適です。
アメロイドでは、真空遠心式とバケット式の2タイプをラインアップしており、求める清浄度に応じて最適な機種をお選びいただけます。
どちらのタイプも、キャスター付きで移動が簡単なため、一人でも楽に操作できます。さらに、タンクの液を抜かずにそのまま液ごと吸引できるため、面倒な液抜き作業が不要です。

GH9V型
カール状の切粉も難なく回収

GH9V型

GH9V型
砥粒や非磁性体の切粉も回収

GH9V型

VC2型
メッシュサイズを超える異物を回収

VC2型

据え置き式で連続的に大量のスラッジを取り除くならAS型がおすすめ

掃除機タイプがスポット清掃に適しているのに対し、据え置き式の遠心分離機は、液に混入したスラッジを連続的かつ大量に処理できるのが特長です。
高速回転による強力な遠心力で液体とスラッジを分離し、液の清浄度を維持します。
また、スラッジは固形化して排出され、手動排出タイプと全自動排出タイプから選択できます。

塗装ブース循環水のスラッジ

鋳物の研磨スラッジ

洗米スラッジ

スラッジ回収装置に求められる機能と選び方

スラッジ回収装置の役割

加工や研削などの工程では、切削液や洗浄液の中に金属粉や砥粒、不純物が混入し、時間の経過とともにタンク底へ沈殿してスラッジとなります。このスラッジを放置すると、ポンプの詰まりや液の劣化、悪臭の発生など、設備トラブルや生産効率の低下を引き起こす原因となります。
スラッジ回収装置は、こうした液中やタンク内に発生する夾雑物を効率的に分離・回収し、液体を清浄な状態に保つための装置です。
強力な吸引や遠心力を利用して液と固形物をすばやく分離することで、スラッジを確実に除去しながらクーラント液などの再利用を可能にします。これにより、液交換やタンク清掃の手間を大幅に削減し、設備の安定稼働・コスト削減・環境負荷低減に貢献します。

スラッジ回収装置に求められる基本機能

スラッジ回収装置に求められる基本機能は、「スラッジを確実に除去し、液体を清浄に保つこと」です。
そのためには、吸引力・分離性能・操作性・メンテナンス性の4つが重要なポイントとなります。

    • 吸引力
      液中に沈殿した微細な切粉や堆積物を確実に吸い上げるための基本性能。回収効率を大きく左右します。
    • 分離性能
      回収した液体からスラッジを効率的かつ高精度に分離する性能。液の清浄度や再利用性に直結します。
    • 操作性
      移動のしやすさやスラッジ排出のしやすさなど、現場で扱いやすい設計であること。作業効率に影響します。
  • メンテナンス性
    清掃や点検の容易さ、消耗品の有無など、安定稼働と維持管理のしやすさを左右します。

これらの性能がバランスよく備わることで、スラッジ回収装置は長期的に安定した清浄度を維持し、生産効率の向上や液寿命の延長にもつながります。

選定時に確認すべきポイント

スラッジ回収装置は、現場の条件に合った機種を選ばなければ、本来の性能を十分に発揮できません。
選定時には、次のポイントを確認しておくことが大切です。

  • 1. 処理対象となる液体の種類と性質(粘度や温度など)
  • 2. スラッジの量・粒径・沈殿性
  • 3. 使用頻度
  • 4. 設置環境
  • 5. 移動の有無
  • 6. 清掃やメンテナンスのしやすさ

これらを総合的に考慮することで、現場の課題を的確に解決し、液の再利用や長寿命化を実現できます。

方式別の特徴とメリット・デメリット

スラッジ回収の主な方式とそのメリット・デメリットは次の通りです。

▶ 表は横にスクロールできます

方式 主な仕組み メリット デメリット 該当するアメロイド製品
吸引式
(バキューム方式)
真空ポンプの吸引力でタンク底のスラッジを液ごと吸い上げ、分離・回収

・タンク清掃に最適

・可搬型で複数ラインに対応可能

・回収したスラッジは手動で取出し

クーラント掃除機GH9V型

クーラント掃除機VC2型

遠心分離式 遠心力によって、液と固形物を比重差で分離

・微細スラッジまで高精度に分離可能

・連続運転に対応

・スラッジの自動排出タイプがある

・消耗品が不要

・常設となるため設置スペースが必要 アメロイドセパレータAS型
磁気分離式
(マグネットセパレーター)
磁気を利用して液中の鉄粉を吸着・捕捉

・鉄粉の捕集効率が高い

・構造が単純でメンテンナンスが容易

・非磁性体には効果がない

・微細な鉄粉の分離には限界がある

-
沈殿式
(重力分離)
液を静置し、比重差で自然沈させる

・構造が非常に単純でコストが低い

・動力不要で省エネ

・処理に時間がかかる

・微細スラッジは沈まない

・定期的な除去作業が必要

-

よくあるご質問

  • アメロイドのスラッジ回収装置は水溶性、油性問わず幅広く対応可能です。
    導入前には、液の性状やスラッジの状態を確認のうえ、最適な装置をご提案します。
    「処理できるか不安…」という場合も、どうぞお気軽にご相談ください。
  • 遠心分離方式の装置は、高速回転による強力な遠心力で微細なスラッジを高精度に分離できます。
  • クーラント掃除機は、不織布は使用していませんので日常的な消耗品はありません。
    遠心分離機もフィルタなどの消耗品を使わないため、低ランニングコストです。
  • 分離性能を維持するためには定期的なメンテナンスが必要ですが、アメロイドなら専任のエンジニアが定期的に訪問し、装置の状態を確認・整備します。お客様の負担を最小限に抑えつつ、常に最適な性能を維持できるようしっかりサポートいたします。
  • アメロイドでは、導入前のラボテストや実機によるテストが可能です。あらかじめ効果を確認してから安心して導入いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。

スラッジ回収設備のことはアメロイドにご相談ください

アメロイドは、長年培ってきた液体浄化の経験と技術を活かし、お客様の課題やご要望に応じて最適な性能を備えた装置をご提案いたします。
スラッジ回収においても、より効率的な回収を実現する装置をラインアップしております。スラッジ回収でお困りの際は、ぜひアメロイドへご相談ください。

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カタログ
  • フィルタ:用途に適したフィルタをお選びいただけます。
  • 遠心分離機:用途に適した回転速度をお選びいただけます。
  • 油水分離機:様々な形式の油水分離機を用意しております。

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フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

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遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースのスラッジ回収。

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油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

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排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

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切粉脱油システム 製品詳細はこちら
切粉脱油システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱油。

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クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクのスラッジ回収。
クーラント液の浄化。

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