遠心脱油機UB型_テスト

「遠心脱油機UB型」は、各種水溶液の油水分離とスラッジ除去を行なう1台2役の遠心分離機です。
水溶液から油水分離した油は連続的に油排出口から排出され、同時に水溶液から回収されたスラッジは固形化され定期的にスラッジ排出口から排出されます。
工場の製造ラインで使われる各種水溶液の浄化から排水処理施設の負担低減まで幅広いフィールドで活躍する信頼性の高いタフな油水分離機です。

特長

  • 液種を問わずあらゆる水溶液から油分と夾雑物を分離、回収
  • 油で白濁した水溶液から油水分離が可能
  • スラッジを固形化して排出 (手動排出・全自動排出を選択可能)
  • 小型から大型まで幅広い設備に対応可能(処理量:1,000L/h~3,600L/h)

用途

  • 水溶液(洗浄液、脱脂液、水溶性クーラント、加工液など)からの油水分離とスラッジ除去
  • 排水の一次処理

仕様

型式 UB-H1 UB-S2 UB-S4
スラッジ処理方式 開放清掃式 全自動式
最大処理流量(L/min)※1 20 30 60
寸法
(mm)
650 920 1280
奥行 1150 1830 2130
高さ 1290 2160 2530
概算重量(kg) 200 700 1000
電源 AC200V 3φ
装備品 架台、供給ポンプ、操作盤

※1 処理する液体と油の分離性や捕捉対象の夾雑物の粒子径によって処理流量が変わります。

脱油機について

脱油機とは

脱油機とは、油水分離機の一種で、水溶性の液体に混入した油分や夾雑物(スラッジなど)を除去する装置です。たとえば洗浄工程では、ワークから洗い流された油や固形分が洗浄液とともにタンクへ戻り、使用を重ねるうちにタンク内の汚染が進行します。これにより洗浄性能が低下し、最終的には洗浄不良の原因となります。
こうした問題を未然に防ぐ手段として有効なのが、脱油機による常時処理です。浮上油や微細な油分、スラッジを連続的に除去することで、洗浄液の清浄度を保ち、液体の性能維持、延命、ひいては製品品質の安定化につながります。

脱油機は、洗浄液・脱脂液・水溶性クーラント・加工液など、さまざまな水溶性の液体の浄化に効果を発揮します。また、排水の一次処理や蒸留水の二次処理にも活用されており、自動車、金属加工、電子機器、食品製造など多くの製造現場で利用されています。

油水分離の種類

種類 特徴 用途 メリット
遠心脱油機 高速回転により、液中の微細な油分とスラッジを同時に分離。フィルタ不要。
  • 水溶液(洗浄液、脱脂液、水溶性クーラント、加工液など)からの油分とスラッジ除去
  • 排水の一次処理式
  • 白濁した水溶液から油水分離が可能
  • 全自動型はスラッジを自動排出
遠心ドライ装置 高速回転により、油中の水分とスラッジを同時に分離。フィルタ不要。
  • 油(潤滑油、作動油、洗浄油、防錆油など)からの水分とスラッジ除去
  • 遊離水の自動回収
  • エマルションを解消
  • 全自動型はスラッジを自動排出
コアレッサ式フィルタ 油中の水分をろ材で粗粒化し、比重差を利用して分離。
  • 油(作動油、潤滑油、真空ポンプ油など)からの水分とスラッジ除去
  • 遠心分離機と比較するとコンパクト
吸着式フィルタ 水中の油分をろ材で吸着。
  • コンプレッサドレン水から油分除去
  • 水質汚濁防止法の排水基準を持続的にクリア
浮上油回収装置 水と油の比重差を利用し、分離槽内で油を自然浮上させて回収。
  • 洗浄槽やクーラントタンク、排水処理槽などの浮上油回収
  • 消耗品が少なく、低ランニングコスト
  • 本体に可動部がなく、故障の心配なし

油水分離機選定のポイント

油水分離機を選ぶ時に大切なのは、「自社の現場でメリットが出るかどうか」という視点です。装置の性能や処理方式だけでなく、処理する液体の種類や不純物の性質、タンク容量、管理基準値、導入コストなどを総合的に見て判断する必要があります。また、設置スペースやメンテナンスの難易度や頻度なども選定時に考慮すべき重要な要素です。

現場の課題に応じて、各方式の特長を理解したうえで適した油水分離機を選ぶことが、液の延命、品質維持、そして環境対策の実現につながります。

数ある油水分離機から最適な機種を選ぶことは、実際には複数の条件が絡み合うため単純な装置の比較だけで判断するのは難しいのが実情です。お客様の最適な機種をご提案できる私たちアメロイドに、ぜひ一度ご相談ください。

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フィルタ
特徴

ミクロンオーダーのフィルタで油や水といった液体から夾雑物を除去。

フィルタ
用途

作動油、潤滑油、水グリなどの浄化。

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遠心分離機
特徴

回転で生まれる遠心力で比重の異なる物質を分離。
回転が速いほど精度が上がり細かな物質を回収できる。

用途

焼入油、クーラント、塗装ブースの浄化。

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油水分離機
特徴

遠心式:遠心力で油と水の比重差を利用して分離。
ドライ式:油に乾燥空気を吹き込み、水を取り込み回収。
コアレッサ式:ろ材に水または油を吸着させ粗粒化して回収。

油水分離機
用途

洗浄液、圧延油、防錆油などの浄化。

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排水処理装置 製品詳細はこちら
排水処理装置
特徴

遠心式:遠心力と比重差を利用し廃液から夾雑物や油を回収。
減圧蒸留式:真空を作り沸点を下げ、少ない熱量で蒸留し廃液を減容。
脱水乾燥式:遠心機で回収した有価物を薄く延ばし少ない熱量で乾燥。
フィルタ式:水に含まれる有機物を吸着してBODを下げる。

排水処理装置
用途

食品工場の排水一次処理による生物処理の負荷軽減、自社で処理できない廃液の減容、めっき工場のスラリーをパウダー化し、有価物回収など。

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切粉脱水システム 製品詳細はこちら
切粉脱水システム
特徴

切粉に付着した切削油や切削液を分離除去。
破砕機やコンベアなどと組み合わせた一連のシステム化を提案可能。

用途

アルミ、鋳物、真鍮、銅などの各種金属切粉の脱水。

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クーラント掃除機 製品詳細はこちら
クーラント掃除機
特徴

クーラントタンクの掃除に特化した装置。
タンクの液抜き不要。
水溶性・油性どちらにも対応。

用途

クーラントタンクの堆積物回収。
クーラント液の浄化。

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